生活習慣によってもたらされるマイナスは、うつ病の引き金になるのでしょうか。

また改善に悪影響を及ぼすのでしょうか。

考えてみましょう。

■脳と心に休息の時間を与えることが大事。

うつ病は精神疾患の一種ですが、症状を引き起こすようになった原因の多くは、生活習慣の中にあります。

たとえば運動が嫌いで、好きなものを食べてすぐに横になるような生活を送っていると、気分転換がうまく図れなくなります。

運動は血流を良くし脳の中の神経伝達物質であるセロトニンの分泌を活発化させます。

また良質な睡眠がとれますので、睡眠時には成長ホルモンも多く分泌されます。

脳が休息をとりながらリフレッシュしている状態です。

このような理屈は、脳のはたらきのほんの一部ですが、うつ病と深く関わっています。

■デュアル運動がもたらす、うつ病改善効果。

うつ病にならない対策はたくさん考えられていますが、もっとも効果的なのは「運動をしながら計算する」などのデュアル運動です。

もともとは認知症の予防に考案された運動法ですが、最近ではうつ病予防にもなるとわかって注目されています。

要するに身体と脳の血流を良くしてあげることが主目的です。

また人にはそれぞれ性格がありますが、あまり物事を深刻にとらえないことも大切です。

思うようにならないのが人生であり日常です。

ときには軽く受け流して自分を許してあげましょう。

■生活スタイルをゆっくりと改善しよう。

生活習慣病は、極めて個人的な自分にしかわからない生活スタイルが影響しています。

医師から改善を言われたのであれば正直に見直しましょう。

生活スタイルの見直しを甘くしてしまっては、うつ病の改善には結びつきません。

しかしその一方で、急激な修正はストレスになりかねません。

まず改善すべき点を書き出しておいて1項目ずつ徐々に改善していきましょう。

急ぐ必要はありません。

うつ病は、気持ちや思考を本人でもコントロールできなくなる病気です。

症状の出方はいろいろですが、家族の方は見守りに徹し、万一に備えましょう。

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■本人のやりたいように過ごさせる。

うつ病患者に接した経験がなければ、たとえ家族であってもどう接して良いのか、わからないものです。

またうつ病の症状は患者によっても違いますので、一概にこうだというようなことは言いにくいのが実際です。

はっきりしていることは、「しばらくの間は、本人の過ごしたいような環境のままで居させてあげる」ということです。

無理に気分転換をさせたり、励ましたり、部屋のカーテンや窓を開けて明るくする、風通しを良くするといった行動も慎みましょう。

■自分でコントロールできない暗闇。

うつ病の患者は、沈み込んでいく気持ちを、自分でもコントロールできずに苦しんでいます。

そのような心情のときに、ああしろ、こうしろと家族から言われてしまうこともプレッシャーになります。

本人のやりたいようにさせてあげましょう。

普通のときのように意見したり、アドバイスしたりもマイナスです。

ただし自殺願望が出てくる患者も多いので目は離さず、1人にさせないでください。

家族はいちばんの理解者、黙って見守ってあげることがいちばんの安らぎになります。

周囲からもアドバイスをしてきますが、医者の言うことしか聞いてはいけません。

■もし本人に自殺願望が現れたら。

心配なのは、本人に自殺願望が出てきたときです。

良く見守って、そのようなことが起きないように注意しましょう。

絶対に1人にさせないことです。

自殺願望が出てくると自分でも抑えられなくなります。

家族の居る場で目を盗んで、キッチンの包丁を取り出すこともあります。

ベランダから飛び降りようとすることもあります。

家族の誰かが見守り、万一のときは声をかけるようにしてください。

うつ病にかかってしまったら、完治するまで早い人でも半年はかかります。

そういう意味では月単位に経過をみていくのは常識的なスタンスです。

正しい認識、対処法について知っておきましょう。

■精神疾患は目に見えなから医者でさえ手探り。

うつ病などの精神的な病気は、外科手術のように回復・完治までのプロセスが明確化されているわけではありません。

またこうしたらこう改善するといったような見通しもありません。

症例は山ほどありますが、うつ病になった原因も回復への足取りも人それぞれです。

投薬治療を始めてから最低でも数ヶ月かかります。

したがって医者は患者に対して「1ヶ月単位で見守る」としか言いようがないのです。

投薬の効果が短期であらわれる場合もあれば、そうでもないケースもあります。

■うつ病は一朝一夕には治らないミステリーな病気。

うつ病は、長い人では20年とか30年かかっているという人がいます。

なぜそんなに長期化したかは不明ですが、はっきりしているのは心療内科での受診が遅くなってしまったということです。

自分はうつ病ではない、会社に対して恥ずかしい、人事考課に関わるから黙っておこう、いまは忙しいから明日にしようなど、自分への言い訳はたくさんありますが、「受診の1日伸ばしは、回復を数ヶ月遅らせる」というのが、経験上からの私の実感です。

■医師からのアドバイスに耳を傾けましょう。

うつ病が半年で治ったという人は、劇的に早いほうの部類です。

焦ったり、引きこもったりして諦めるのも良くありません。

専門家のアドバイスを聞きましょう。

うつ病は気分転換で治せるという人がいますが、気分転換は逆効果でしかありません。

心療内科の医師か精神科の医師に、自分のうつうつした状態をありのままに話し、どうすれば快方に向かうかを聞き出しましょう。

正しい日常の送り方や対処法があります。

周囲の意見に惑わされてはいけません。

自分がうつ病であるかどうかは“2週間”でわかります。

またうつ病は性格で発症しやすいなどと決められるものではありません。

基本をマスターしておきましょう。

■“憂鬱な気分”が2週間経っても消えなければ受診。

うつ病は、日常生活の中で“うつうつとした憂鬱な気分”が2週間経っても消えなければうつ病であるという専門家の定義があります。

通常、私たちは大なり小なり、物事に落ち込んだり失望したりして、うつうつとした気持ちに襲われることがあります。

しかし早い人では数時間で、あるいは数日もすればそのような気持ちからは解放されます。

知らないうちに気分転換がなされているのです。

2週間もつづくことはありません。

そうした状態がつづいたら一刻も早く心療内科を受診しましょう。

■自分はあり得ないと思っている人ほど要注意。

うつ病は責任感の強い人、真面目な人ほど発症しやすいと言われていますが、そうとは断言できません。

明るくて自由奔放な人でもうつ病にかかります。

その人が背負ってしまったショックの大きさや深さが問題であって、うつ病は性格の問題ではないのです。

自分がうつ病になることなどあり得ないと封印してしまう人は要注意です。

事態を受け入れられず、受診が遅れてうつ病を悪化させる恐れがあるからです。

■原因の特定が早期回復のポイント。

うつ病になる原因は人それぞれです。

早期の受診ほど原因を特定しやすく、それだけ回復・改善も早くなります。

逃げずに受診を急ぎましょう。

うつ病は原因を特定して環境の改善や心の問題を解決してやれば、意外にも早く治るケースがあります。

うつ病かどうかを最終的に判断する基準は、医者でなければわかりません。

恥ずかしい、みっともない、自分は違うなど、否定的な事柄を並べるほど社会復帰の可能性が遅くなります。

うつ病を早く治す特効薬はありません。

まずうつ病に対する正しい認識と治療法を選択し、じっくりと向き合っていきましょう。

焦りは禁物です。

■隠れうつなど予備軍含め1000万人超。

うつ病が精神疾患・精神障害の1つであることは間違いありません。

しかしそのような括りや呼称を気にする必要はありません。

日本も米国と肩を並べるような“成果主義社会”になりましたから、誰でも精神疾患や障害をもつ可能性があります。

現在の日本では、うつ病患者と認められている数と同じくらい、うつ病予備軍の人がいると推定されています。

さらに“隠れうつ”と称される人もいて、それらを推計すると1000万人以上とされています。

恥ずかしいことではありません。

■認知行動療法で社会復帰を早める。

うつ病はそのほとんどの療法が投薬治療ですが、社会復帰を積極的にめざすのであれば、「認知行動療法」を受けることをおすすめします。

これは自分自身の症状を自覚したり、認知力を向上させたりするためのグループ療法で、同病の人の話を聞くことで、社会復帰の可能性が早まるとも言われているものです。

ただし人の中に自分をさらけ出すことに強い抵抗がある人にはおすすめできません。

またクリニック専門医の紹介状が必要です。

■自分を認める事が大切。

うつ病治療は焦ったからといって良い結果はでません。

そのような焦りもうつ病を重症化させるストレスとなります。

早道は自分を許してあげることです。

一概にすべてのうつ病患者がそうとは言えませんが、多くのうつ病患者は、自分の失態を責めたり後悔したりといったことの積み重ねが発生源になっています。

原因がわかっているなら、その環境や心理状態から自分を解放してあげることが大事です。

自分を許す、あるいは認めてあげることで薬にはできない回復力をみせることがあります。