うつ病にかかってしまったら、完治するまで早い人でも半年はかかります。

そういう意味では月単位に経過をみていくのは常識的なスタンスです。

正しい認識、対処法について知っておきましょう。

■精神疾患は目に見えなから医者でさえ手探り。

うつ病などの精神的な病気は、外科手術のように回復・完治までのプロセスが明確化されているわけではありません。

またこうしたらこう改善するといったような見通しもありません。

症例は山ほどありますが、うつ病になった原因も回復への足取りも人それぞれです。

投薬治療を始めてから最低でも数ヶ月かかります。

したがって医者は患者に対して「1ヶ月単位で見守る」としか言いようがないのです。

投薬の効果が短期であらわれる場合もあれば、そうでもないケースもあります。

■うつ病は一朝一夕には治らないミステリーな病気。

うつ病は、長い人では20年とか30年かかっているという人がいます。

なぜそんなに長期化したかは不明ですが、はっきりしているのは心療内科での受診が遅くなってしまったということです。

自分はうつ病ではない、会社に対して恥ずかしい、人事考課に関わるから黙っておこう、いまは忙しいから明日にしようなど、自分への言い訳はたくさんありますが、「受診の1日伸ばしは、回復を数ヶ月遅らせる」というのが、経験上からの私の実感です。

■医師からのアドバイスに耳を傾けましょう。

うつ病が半年で治ったという人は、劇的に早いほうの部類です。

焦ったり、引きこもったりして諦めるのも良くありません。

専門家のアドバイスを聞きましょう。

うつ病は気分転換で治せるという人がいますが、気分転換は逆効果でしかありません。

心療内科の医師か精神科の医師に、自分のうつうつした状態をありのままに話し、どうすれば快方に向かうかを聞き出しましょう。

正しい日常の送り方や対処法があります。

周囲の意見に惑わされてはいけません。

うつ病を早く治す特効薬はありません。

まずうつ病に対する正しい認識と治療法を選択し、じっくりと向き合っていきましょう。

焦りは禁物です。

■隠れうつなど予備軍含め1000万人超。

うつ病が精神疾患・精神障害の1つであることは間違いありません。

しかしそのような括りや呼称を気にする必要はありません。

日本も米国と肩を並べるような“成果主義社会”になりましたから、誰でも精神疾患や障害をもつ可能性があります。

現在の日本では、うつ病患者と認められている数と同じくらい、うつ病予備軍の人がいると推定されています。

さらに“隠れうつ”と称される人もいて、それらを推計すると1000万人以上とされています。

恥ずかしいことではありません。

■認知行動療法で社会復帰を早める。

うつ病はそのほとんどの療法が投薬治療ですが、社会復帰を積極的にめざすのであれば、「認知行動療法」を受けることをおすすめします。

これは自分自身の症状を自覚したり、認知力を向上させたりするためのグループ療法で、同病の人の話を聞くことで、社会復帰の可能性が早まるとも言われているものです。

ただし人の中に自分をさらけ出すことに強い抵抗がある人にはおすすめできません。

またクリニック専門医の紹介状が必要です。

■自分を認める事が大切。

うつ病治療は焦ったからといって良い結果はでません。

そのような焦りもうつ病を重症化させるストレスとなります。

早道は自分を許してあげることです。

一概にすべてのうつ病患者がそうとは言えませんが、多くのうつ病患者は、自分の失態を責めたり後悔したりといったことの積み重ねが発生源になっています。

原因がわかっているなら、その環境や心理状態から自分を解放してあげることが大事です。

自分を許す、あるいは認めてあげることで薬にはできない回復力をみせることがあります。